アスベスト対策
アスベスト含有建材調査の費用や分析費用、また採取の流れなどを
ご紹介いたします。
アスベストレベルについて
レベル1
アスベストレベル1に該当する主な建材は「石綿含有吹付け材」です。
この建材はアスベストとセメントが混合されており、建築物に吹き付けられると固まり、綿のような状態になります。
石綿含有吹付け材はアスベストの濃度が非常に高く、撤去時には大量の粉塵が飛散する危険性があります。
レベル2
アスベストレベル2は、アスベスト除去作業において中程度の発じん性を持つ建材を指します。
アスベストの飛散リスクは、レベル1に比べると低くなりますが、それでも注意が必要です。
主にボイラーの本体や配管部・壁の耐火被覆材・煙突などの断熱材などに使用されています。
レベル3
飛散する可能性が低い「非飛散性」で、主に建築物の屋根、天井、壁、床に使用される石綿含有成形板やビニール床タイルなどが含まれます。
切断や破砕をせずに、形状を保持したまま撤去します。
また、外壁塗装材にも含有されている事もありますので、しっかりとした対策が必要です。
石綿含有建材事前調査
ここがポイント!
石綿含有建材事前調査は法律により「調査者資格」を有する者が行う事が定められています。
採取した検体は分析機関に送付し最短2日ほどで石綿含有の有無がわかります。
分析結果の速報はすみやかに依頼者様へご報告した後、報告書を作成して送付させていただきます。
ここでは実際にレベル3に該当する外壁の石綿含有建材調査を行った流れをご紹介いたします。
調査及び分析費用
石綿含有建材調査費
調査及び採取の費用・2~3検体まで
(木造一般建築物の場合)
¥30,000-.(税別)
検体分析費用
石綿含有建材分析費 1検体あたり
(分析結果報告書を含む)
¥25,000-.(税別)
「みなし判定」という選択
アスベストを含有している建材とみなして「採取・分析」を省略する事はできますが調査そのものを省略する事はできません。
書面調査や目視調査は必須条件となりますが、書面調査等でアスベストの有無が明らかな場合を除きます。
分析をかけなければアスベスト含有の有無はわからないので、アスベストが含有されていない建材までを「みなしてしまう」可能性もあります。
「みなし判定」で分析費用を浮かせるのか否かは、シビアにならなければならないのです。
アスベスト含有建材の処分費用は割高ですので面積の大きな外壁塗材や天井材などはなるべく検体分析する事をお奨めします。
面積の大きな物や量が多い物=分析 少数少量な物=みなし を意識する事で最小限の費用に抑える事が可能となります。
アスベスト対策/関連情報
アスベスト入り石膏ボード
アスベスト入り石膏ボードは、耐火性や耐熱性に優れた繊維状の鉱物であるアスベストを含んだ建材です。
昭和30年代から昭和60年代にかけて製造され、壁や天井などの建築材料として使用されました。
アスベスト入り石膏ボードの撤去や処分には、アスベスト専門業者に依頼することをおすすめします。
アスベスト定性分析
建物にアスベストが含まれているかどうかを正確に判断するには、高度な技術と知識が必要です。
アスベストの定性分析は、建物や構造物にアスベストが含まれているかどうかを判断するための分析方法です。
定性分析は、アスベストの有無を確認するために試料を採取し、その中にアスベストが含まれているかどうかを確認します。
内装解体工事とアスベスト
内装工事を行う前に、アスベストの有無を確認することは非常に重要です。なぜなら、長い間にわたって広く使用されてきたアスベストは、多くの建物に使用されている可能性が高いからです。特に古いビルやオフィスビルでは、アスベストが多く使われていることがあります。
アスベスト事前調査の対象外とは
通常、アスベスト事前調査は必要ですが、以下のような例外的なケースでは調査が不要とされることがあります。
建物の材料にわずかな損傷しかない場合、例えば釘の抜き差しを行う場合など。
ただし、これらは例外であり、ほとんどの場合は事前調査が必要となります。
アスベスト定量分析
アスベスト定量分析は、アスベストがどの程度含まれているかを調べる分析方法です。この分析は、アスベストの含有率を正確に把握するために行われます。
アスベスト全面禁止からわかること
アスベストの全面禁止は重要な一歩でしたが、既存のアスベスト問題への対応や適切な監視体制の構築、安全な廃棄物処理など、解決すべき課題は依然として多く残されています。
アスベストはいつまで使われ続けていたのか?
アスベストの健康被害が深刻な問題となっている中、アスベストについての正しい知識を持つことは重要です。
住宅に使用しているアスベストの見分け方
アスベストは過去に建材や工業製品に広く使用されていましたが、その発がん性などの危険性が明らかになり、現在では厳しく規制されています。
アスベスト作業の使い捨てマスクの安全選びとポイント
アスベストは以前から広く建築資材として使用されていましたが、その健康被害の危険性が明らかになり、現在では規制が行われています。