アスベスト除去作業のレベル3とおすすめマスクの選び方

アスベストは過去に多くの建築資材に使用されてきた危険な物質です。その除去作業では、適切な保護具の使用と安全対策が必須となります。このブログでは、アスベスト除去作業におけるレベル分類や、各レベルで使用可能な呼吸用保護具の規格、そして作業時の安全対策について詳しく解説しています。アスベストの危険性を理解し、適切な作業手順を押さえることで、安全なアスベスト除去作業を行うことができます。

1. アスベストとは?その危険性を理解しよう

アスベストは天然の鉱物であり、石棉(いしわた・せきめん)とも呼ばれています。アスベストは安価でありながら耐火性・断熱性・防音性に優れており、1955年頃から建築資材として広く使用されてきました。

しかし、アスベストは非常に細かい繊維を含んでおり、これが飛散することで健康被害を引き起こす可能性があります。吸い込むと肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫、肺がんなどの疾患を引き起こす可能性があるため、アスベストの製造・使用は1975年以降は規制され、2012年以降は完全に禁止されるようになりました。

特に、アスベストが多く使用された1970年から1990年頃に建てられた建物は老朽化しており、その解体工事の件数も増えています。アスベストを含んだ建材を解体する際には、アスベストばく露の防止が非常に重要とされています。

アスベストばく露防止対策には、特別教育の受講や呼吸用保護具・作業衣の着用が求められます。作業者は石綿障害予防規則に従い、アスベストを含んだ建材の解体作業のための特別な訓練を受け、適切な保護具を使用しなければなりません。

アスベスト除去作業では、マスクの他にも以下のような保護具の使用が推奨されています。

・防護服
・防護手袋
・防護長靴またはシューズカバー
・保護メガネ

アスベスト除去作業には作業内容や取り扱う建材に応じてレベル分類があります。レベル1、レベル2、レベル3の作業にはそれぞれ適した呼吸用保護具や作業衣が指定されています。

アスベストは非常に危険な物質であるため、安全対策を徹底することが必要です。現在でもアスベストばく露防止のための規制強化が進んでおり、法改正も予定されています。

アスベスト除去後の廃棄方法にも注意が必要です。アスベストを取り扱った保護衣やマスクは特別管理産業廃棄物として処理する必要があります。

アスベストの危険性を正しく理解し、適切な安全対策を実施することで、作業者や周囲の人々の健康を守ることができます。アスベスト除去作業に従事する方々は、必要な知識と装備を身につけて作業に臨むことが重要です。

2. アスベスト除去作業におけるレベル分類

アスベスト除去作業には、作業の性質に応じてレベルが分類されています。作業レベルは、除去対象の製品や工法、呼吸用保護具の種類に基づいて決められます。以下に、アスベスト除去作業のレベル分類をご紹介します。

レベル1

・発じん性が非常に高い建材に関する作業
・主にアスベスト含有の吹付け剤が該当
・作業内容によっては、区分①の呼吸用保護具が必要
・専門のアスベスト解体業者が行います
具体的な使用箇所の例:
・建築基準法による耐火建築物に使用される吹付け材
・ビルの機械室やボイラ室の天井や壁に使用される吹付け材

レベル2

・発じん性が高い建材に関する作業
・主にアスベスト含有の耐火被覆材や保温材が該当
・作業内容によっては、区分①の呼吸用保護具が必要
・専門のアスベスト解体業者やその寄託を受けた業者が行います
具体的な使用箇所の例:
・ボイラ本体や配管、空調ダクトの保温材として使用される耐火被覆材
・ 建築物の柱や壁に耐火被覆材として使用される耐火被覆板
・屋根用折板裏の断熱材や煙突用断熱材として使用される断熱材

レベル3

・比較的低い発じん性の建材に関する作業
・主にアスベスト含有の成形板が該当
・一般的な木造住宅の解体に該当
・区分③や区分④の呼吸用保護具で作業が可能
注意:
・レベル3建材は飛散の程度が比較的低いため、隔離措置は必要ありませんが、アスベスト規制の強化により、破砕は原則禁止されます
・ケイカル板を破砕する際は、湿潤化と作業場所の周囲の隔離が必要です

以上がアスベスト除去作業におけるレベル分類の概要です。作業を行う際は、適切な呼吸用保護具を選び、安全に作業を行いましょう。

3. レベル3作業で使用できるマスクの規格

レベル3作業では、作業現場の安全を確保するために適切な呼吸用保護具を使用する必要があります。レベル3作業では、以下の区分の呼吸用保護具が使用できます。

区分①の呼吸用保護具

・面体形及びフード形の電動ファン付き呼吸用保護具
・プレッシャーデマンド形(複合式)エアラインマスク
・送気マスク(一定流量形エアラインマスク、送風機形ホースマスク等)
・自給式呼吸器(空気呼吸器、圧縮酸素形循環式呼吸器)

区分②の呼吸用保護具

・全面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)

区分③の呼吸用保護具

・半面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)

レベル3作業では、主に区分③の呼吸用保護具が使用されます。これに加え、ゴーグルを装着する事により十分な保護が確保されます。

例えば、一般的な木造住宅の解体作業では、区分②や区分③の呼吸用保護具を使用してレベル3の作業を行うことができます。

また、レベル3の作業を行う場合でも、区分①の呼吸用保護具を使用することは問題ありません。区分①の呼吸用保護具は、より高い粉塵捕集効率を持ち、健康面や作業効率の向上にも役立ちます。

しかし、石綿除去作業など、より高いレベルの作業を行う際には、区分①の呼吸用保護具の使用が必須です。

レベル3の作業に適した呼吸用保護具を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

・呼吸用保護具の区分(①、②、または③)を確認する
・呼吸用保護具の種類(面体形、フード形、全面形、半面形など)を選ぶ
・粒子捕集効率や漏れ率など、性能の詳細を確認する

作業内容や作業環境に応じて、適切な呼吸用保護具を選ぶことが重要です。安全に作業を行うためには、適切な呼吸用保護具を使用しましょう。

4. レベル3作業時の安全対策

アスベスト除去作業においてレベル3の作業を行う際には、適切な安全対策が必要です。以下では、レベル3作業時の安全対策について詳しく説明します。

保護衣の選択

アスベスト除去作業では、大量のアスベストが発生するため、必ず保護衣を着用する必要があります。以下のいずれかの保護衣を選ぶ必要があります。

・保護衣(全身を覆う服、頭巾、手袋)
粉じんがつきにくい専用の作業衣
保護衣は、アスベスト粉じんが人体の表面や下着に付着しないようにするために重要です。また、保護衣に付着した石綿が一般環境や家庭内に広がるのを防ぐため、使い捨てタイプの保護衣を使用し、適切に廃棄する必要があります。

呼吸用保護具の選択

レベル3作業では、適切な呼吸用保護具の使用も必須です。作業内容に応じて、適切な呼吸用保護具を選ぶ必要があります。

以下は、呼吸用保護具の分類です。

区分①
・面体形やフード形の電動ファン付き呼吸用保護具(粒子捕集効率99.97%以上、漏れ率0.1%以下、大風量形)
・プレッシャーデマンド形(複合式)エアラインマスク
送気マスク(一定流量形エアラインマスク、送風機形ホースマスクなど)
・自給式呼吸器(空気呼吸器、圧縮酸素形循環式呼吸器)

区分②
・全面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)

区分③
・半面形取替え式防じんマスク(粒子捕集効率99.9%以上)

区分④
・取替え式防じんマスク(粒子捕集効率95.0%以上)

レベル3の作業では、少なくとも区分③のマスクを使用する必要があります。区分①②のマスクを使用することで、より高い呼吸保護が可能ですが、性能が高いためコストも高くなります。作業内容や予算に応じて選択しましょう。

その他の安全対策

手袋: アスベスト除去作業では、手袋の使用が推奨されています。手袋によって、アスベスト粉じんの皮膚への付着を防ぐことができます。
保護メガネ: 作業中の目の保護には、メーカー推奨の保護メガネを着用しましょう。
長靴やシューズカバー: アスベスト粉じんが靴に付着するのを防ぐため、長靴やシューズカバーの着用が推奨されます。
これらがレベル3作業時の安全対策です。アスベスト除去作業では、適切な保護具の着用だけでなく、作業場の適切な管理や廃棄物の処理なども非常に重要です。安全第一の意識を持ち、作業を行いましょう。

5. アスベスト除去後の廃棄方法

アスベスト除去作業が完了した後は、廃棄物の処理が重要です。廃棄物を処理する際には、法律で定められた廃棄手順に則って行う必要があります。以下では、アスベストの廃棄方法について詳しく説明します。

廃棄手順の守り方

正しい廃棄手順を守るためには、下記のポイントを押さえておく必要があります。

使い捨て:使用したアスベスト関連の保護具は一回限りの使い捨てとしましょう。フィルターなども同様に使い捨てとします。

隔離:廃棄物はアスベストによる汚染を防ぐため、隔離された場所に保管しましょう。他の廃棄物との混合を避けることが重要です。

特別管理産業廃棄物:アスベスト廃棄物は特別管理産業廃棄物として扱われます。廃棄物処理業者に相談し、適切な処理方法を確認しましょう。

アスベストフィルターの廃棄

アスベスト除去作業で使用したフィルターは、一回限りの使い捨てとなります。廃棄する際には、法律で定められた廃棄手順に従って行いましょう。

アスベスト廃棄物の処理

アスベスト廃棄物の処理には、特定の手続きと許可が必要です。以下に適切な処理方法を紹介します。

専門業者の利用:アスベスト廃棄物の処理には専門の業者を利用することをおすすめします。専門業者は適切な処理方法を知っており、廃棄物の持ち運びや処理を行ってくれます。

産業廃棄物収集業者に相談:アスベスト廃棄物の処理には産業廃棄物を取り扱う業者に相談することが必要です。業者に処理を委託し、法律に従った廃棄手続きを行いましょう。

廃棄物処理証明書の取得:廃棄物処理証明書はアスベスト廃棄物の処理が正しく行われたことを証明するものです。業者に処理証明書の取得を依頼しましょう。

廃棄物処理場での処理:アスベスト廃棄物は専用の廃棄物処理場で処理されます。産業廃棄物処理場に持ち込む際には、廃棄予定日を事前に連絡しておく必要があります。

アスベスト廃棄物の処理は法律で定められた手続きに従って行うことが必要です。専門の業者に相談し、適切な処理方法を確認して廃棄物を処理しましょう。

まとめ

アスベスト除去作業後の廃棄物処理は法律で定められた手順に従う必要があります。特別管理産業廃棄物としての処理など、様々なポイントに注意しながら処理を行いましょう。廃棄物処理には専門業者の利用もおすすめです。正しい廃棄手順を守り、環境への影響を最小限に抑えましょう。
アスベストは非常に危険な物質であり、その処理には細心の注意が必要です。アスベストの健康被害を防ぐためには、作業時の呼吸用保護具の適切な選択や作業場の隔離など、あらゆる安全対策を講じる必要があります。また、除去後のアスベスト廃棄物についても、法律に沿った適切な処理が不可欠です。アスベスト除去作業に従事する方は、関連法規や安全対策を十分理解し、作業の安全性を確保することが重要です。正しい知識と行動を心がけることで、作業者の健康と周辺環境の保護につながります。

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