【アスベスト含有建材】製造時期と健康被害リスク - 調査で適切な対策を

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アスベストまとめ記事
【アスベスト含有建材】製造時期と健康被害リスク - 調査で適切な対策を

アスベストは以前から建築資材として使用されてきましたが、近年その健康被害が深刻な問題となっています。本ブログではアスベストの危険性や各時代の使用状況、アスベスト除去工事の手順など、アスベストに関する包括的な情報を提供します。建築物の改修や解体を検討されている方は、ぜひこのブログをご覧ください。


1. アスベスト含有建材の危険性

アスベストは、建材として使用されることがありましたが、その危険性が問題視されています。アスベストは繊維状の物質であり、粉塵となって空中に飛散することがあります。このアスベストの粉塵を吸い込むことにより、深刻な健康被害を引き起こす可能性があるのです。

アスベストが引き起こす主な健康被害としては、以下のようなものがあります。


肺がん

アスベストによって引き起こされる肺がんは、非常に厄介なものです。通常の肺がんと比べて、アスベストによって発症するまでの時間が長く、悪性度も高いとされています。


中皮腫

中皮腫は、アスベストによって発症するがんの一種です。主に胸膜や腹膜に影響を与え、発症することが多いです。中皮腫は非常に進行が早く、治療が困難なものとされています。


びまん性胸膜肥厚症

アスベストを吸い込んだ場合、胸膜に繊維が沈着し、胸膜が硬く厚くなることがあります。これがびまん性胸膜肥厚症と呼ばれる病気です。呼吸困難や胸痛といった症状が現れることがあります。


アスベストは長期にわたって健康被害を引き起こす可能性があるため、その取り扱いには十分な注意が必要です。特に、アスベスト含有建材の解体や改修工事を行う場合には、専門の業者に依頼し、適切な処理を行うことが重要です。


2. アスベスト建材の使用禁止時期

アスベストの使用禁止は、1975年の法改正により段階的に進行しました。以下に、アスベスト建材の使用禁止時期について詳しく説明します。


1975年

特定化学物質等障害予防規則の改正により、アスベスト含有率が5重量%を超える吹付けが原則禁止されました。


1995年

労働安全衛生法施行令・労働安全衛生規則・特定化学物質等障害予防規則の改正により、アスベスト含有率が1重量%を超える吹付けが原則禁止されました。さらに、アモサイト・クロシドライトも規制対象となりました。


2004年

労働安全衛生法施行令の改正により、アスベスト含有率が1重量%を超える吹付け材以外の10品目も規制対象となりました。これにより、アスベスト含有率が1重量%を超える建材や摩擦剤、接着剤などの製造・使用が禁止されました。


2006年

労働安全衛生法施行令・石綿障害予防規則の改正により、アスベスト含有率が0.1重量%を超える製品の製造・使用が禁止されました。全6種類のアスベストが規制対象となり、アスベスト含有製品全般の製造・輸入・使用・譲渡・提供が禁止されました。


2012年3月

アスベスト製品の製造が完全に禁止されました。

これらの法改正によって、段階的にアスベスト建材の使用が禁止されてきました。アスベスト含有の建材は、これらの規制時期に注目し、適切な判断と処理を行うことが重要です。アスベストを含む建築物や建材については、専門家に相談して正確な判断を行いましょう。


3. 年代別のアスベスト使用状況

アスベストの使用状況は時代によって異なりました。以下に、主な年代別のアスベスト使用状況をまとめました。


1950年代から1970年代

アスベストは特に建築業界で多く使用されました。
吹付け材や断熱材、耐火被覆板など、さまざまな建材にアスベストが含まれていました。
この時代に建築された建物には、アスベストが使用されている可能性が高いです。


1980年代から1990年代

1980年代以降、アスベストの使用が段階的に規制されるようになりました。
吹付け材や保温材など、アスベスト含有の建材の製造中止が進みました。


2000年代以降

2006年にはアスベストの使用が全面的に禁止されました。
現在製造されている建材や工業製品には、アスベストは含まれていません。
以上がおおまかな年代別のアスベスト使用状況です。ただし、具体的な建材や製品がアスベストを含んでいるかどうかを判断するには、専門家のアスベスト調査が必要です。築年数だけでなく、建材自体を確認することが重要です。

アスベストの使用禁止時期については、法律や規制の改正によって時期が変わってきました。建物の建築年や使用年によってアスベストの有無を判断することは難しいため、アスベスト調査を行うことが安全管理の観点からも重要です。

アスベストの使用状況は年代によって異なるため、建物の解体や改修工事を行う際には、必ずアスベスト調査を行いましょう。アスベストの除去作業は専門知識と技術が必要であり、正確な調査結果に基づいた対策が求められます。

アスベスト使用の状況は建物や建材によって異なるため、築年数だけでなく、実際に調査を行い確認することが重要です。アスベストに関する情報は常に更新されているため、最新の情報を確認して適切な対策を行いましょう。


4. アスベスト調査の重要性

アスベスト調査は、建築物や建材に含まれているアスベストの有無を確認するために行われます。この調査は非常に重要であり、以下の理由から適切な対策を行うために必要です。


4-1. 健康への危険性

アスベストは肺がんや中皮腫といった重篤な疾患を引き起こす可能性があります。そのため、アスベストが使用された建築物に暮らしている場合、長期間にわたり健康被害のリスクが存在します。アスベスト調査を行うことで、アスベストの有無を早期に把握し、適切な対策を取ることができます。


4-2. 法的義務

日本では、アスベスト調査の義務化が行われています。特定の建物や工事においては、アスベストの有無を調査し、報告することが法的に義務付けられています。これに違反すると、法的な制裁を受ける可能性があります。アスベスト調査を行うことは法律遵守のためにも重要です。


4-3. 安全な環境の確保

アスベストを含む建築物や建材は、破損や劣化によってアスベストが飛散し、周囲の空気中に入る可能性があります。アスベスト調査を行うことで、アスベストの有無や状態を把握し、適切な除去や処理を行うことができます。これにより、周囲の環境や人々の安全を確保することができます。


アスベスト調査は、建築物や建材の安全性を確認するために欠かせない作業です。アスベストの有無を早期に把握し、適切な対策を取ることで、健康被害のリスクを軽減し、安全な環境を確保することができます。アスベスト調査を行う際には、信頼できる専門家に依頼しましょう。


5. アスベスト除去工事の手順

アスベスト除去工事は、アスベスト含有建材を取り除き、アスベストの飛散やばく露を防止するための重要な作業です。以下にアスベスト除去工事の一般的な手順を紹介します。


5.1 アスベスト調査と評価

まず、アスベスト含有建材の種類と量を正確に把握するために、アスベスト調査が行われます。専門の業者が建物内を調査し、アスベストの有無や含有量を評価します。


5.2 作業計画の作成

アスベスト含有建材の特性に基づいて、アスベスト除去の計画が作成されます。作業の手順や必要な装備、作業期間、廃棄物処理などが詳細に記載されます。


5.3 作業現場の準備

作業現場は、アスベスト飛散やばく露を最小限に抑えるために適切に準備されます。作業場所は密封され、作業員は専用の作業服や保護具を着用します。


5.4 アスベストの除去

アスベスト含有建材は、原形のまま取り扱われる原則に従って取り外されます。切断や破砕は避け、湿潤化された状態で取り外されます。必要に応じて高性能真空掃除機が使用され、粉じんの発生を最小限に抑えます。


5.5 清掃と廃棄物処理

アスベスト除去後、作業現場は徹底的に清掃されます。アスベスト粉じんや廃棄物は、適切に密閉された袋に詰められ、専用の廃棄物処理場に運ばれます。必要に応じて作業現場の周囲も清掃されます。


5.6 報告と検査

アスベスト除去が完了したら、工事の報告書が作成されます。必要に応じて第三者検査機関が作業現場を検査し、アスベストの残留や飛散の有無を確認します。

アスベスト除去工事は、徹底的な安全対策と正確な作業が求められる重要な作業です。専門の業者に依頼し、適切な手順と装備を用いて作業を行うことが大切です。アスベスト除去工事に関する法令や規制の遵守も忘れずに行いましょう。


まとめ

アスベストは健康被害を引き起こす危険な物質であり、建築物におけるその使用が段階的に禁止されてきました。アスベスト含有建材の特定と適切な除去が重要であり、専門家による調査と適切な工事手順が不可欠です。特に、建物の解体や改修工事を行う際には、アスベスト調査を確実に実施し、専門業者に依頼して安全かつ確実な除去作業を行うことが重要です。アスベスト問題への理解を深め、健康と環境の安全を確保することが、建物所有者や工事関係者に求められています。

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株式会社ペガサス

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