意外な場所に潜むアスベストの危険性!家の中のアスベスト使用場所を徹底解説

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アスベストまとめ記事
意外な場所に潜むアスベストの危険性!家の中のアスベスト使用場所を徹底解説

近年、健康被害が深刻化しているアスベストの問題について、多くの人が関心を寄せています。このブログでは、アスベストの定義と特徴、規制の歴史、住宅での使用場所、調査の手順など、アスベストに関する重要な情報をまとめています。アスベストの危険性を理解し、適切に対処するための知識を得ることができます。


1. アスベストの定義と特徴

アスベスト(石綿)は、繊維状の鉱物であり、建築物などで広く使用されてきました。耐火性や防音性に優れているため、建物の柱や屋根材、配管の保温材などに利用されました。

以下はアスベストの主な特徴です


・耐火性: アスベストは熱や火に強く、建物の耐火被覆材として使用されました。
・多様な用途: セメントや石灰質原料、ケイ酸質原料と組み合わせて、耐火被覆材や防音材などにも利用されました。


しかし、アスベストは1995年頃に健康への悪影響が判明し、その使用は禁止されています。アスベストは粉じんが飛散する可能性があり、解体作業などの際には注意が必要です。

また、アスベストは発じん性という指標で分類されます。レベル1からレベル3までの分類があり、レベル1が最も発じん性が高く、解体作業前にアスベストの撤去が必要です。一方、レベル3は発じん性が比較的低く、解体作業の際の飛散リスクは少ないですが、慎重な作業が求められます。

アスベストが発見された場合、慌てる必要はありませんが、アスベストが安定している限りは問題ありません。しかし、破損や破壊によってアスベスト粒子がホコリとなって飛散する可能性があるため、注意が必要です。

アスベストの疑いがある場合、まず調査を行い、必要に応じて改装や解体を行う必要があります。解体作業の際には、アスベスト処理の報告や法律に基づいた処分が必要です。

アスベストは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な対策と知識が重要です。家のメンテナンスやリフォームの際には、アスベストの有無と対策を考慮し、健康と安全を守りましょう。


2. アスベスト規制の歴史

アスベストの危険性が明らかになるにつれ、規制が進んできました。以下では、アスベスト規制の進展について詳しく紹介します。


1975年(昭和50年)

「特定化学物質等障害予防規則」の改正により、アスベストの含有量が建材の重量の5%を超える場合には、吹き付けが禁止されました。


1986年(昭和61年)

IOL(International Labour Organization)条約が採択され、クリソタイル(白石綿)は管理使用の対象とされ、クロシドライト(青石綿)は原則的に使用禁止とされました。


1995年(平成7年)

「労働安全衛生法」「特定化学物質等障害予防規則」の改正により、クロシドライトとアモサイト(茶石綿)の使用、製造、輸入、譲渡などが全面的に禁止されました。
ただし、アスベスト含有量が建材の重量の1%未満であれば、吹き付けおよびクリソタイルの使用は認められました。


2004年(平成16年)

「労働安全衛生法」の改正により、すべてのアスベスト製品の使用、製造、輸入、譲渡などが禁止されました。
ただし、代替できないものやアスベスト含有量が重量の1%未満のクリソタイルは使用が許可されました。


2006年(平成18年)

「労働安全衛生法」が再度改正され、アスベスト含有量が重量の0.1%を超えるものは使用、製造、輸入、譲渡、提供が禁止されました。
アスベストの規制は段階的に進められ、現在ではほとんどの住宅においてアスベスト含有建材は使用されていません(特に2006年以降に建てられた家)。ただし、以前に建てられた建物にはアスベスト含有建材が使用されている可能性があるため、注意が必要です。


3. 住宅におけるアスベストの使用場所

住宅内でアスベストが使用される箇所はさまざまです。以下にいくつかの使用場所と建材を紹介します。


天井・壁・床

住宅の外壁や区画壁、トイレや台所など、天井、壁、床にはアスベストが使用されている可能性が高いです。


外壁や区画壁

トイレ・台所などの天井・壁・床


廊下・部屋

部屋や廊下などの天井と壁にも、アスベストが使用されている場合があります。


玄関と階段の天井

玄関や階段の天井にも、アスベストが使用されていることがあります。


機械室と鉄骨

機械室の天井や壁、鉄骨の梁や柱にもアスベストが使われることがあります。


配管

配管のエルボや配管の接合部、配水管などにも、アスベスト使用箇所があるかもしれません。

これらは一部の使用例であり、アスベストの使用があるかどうかは専門の調査が必要です。特に昭和期に建てられた鉄筋コンクリートの建物、集合住宅、公共施設、病院、工場などでは、アスベストの使用がより一般的であるとされています。


2004年以降に建てられた住宅では、アスベストの使用箇所や建材はほとんど使用されていないことが一般的です。しかし、古い住宅では特にアスベストの使用が多くなっているため、注意が必要です。


【ここまでのまとめ】

住宅内でのアスベスト使用箇所は、外壁や区画壁、天井や壁、床、玄関や階段の天井、機械室、配管など多岐にわたります。昭和期に建てられた建物や集合住宅、公共施設、病院、工場などではアスベストの使用が特に多いとされています。古い住宅ではアスベストの使用が多いため、専門の調査が必要です。一方、2004年以降に建てられた住宅ではアスベストの使用箇所や建材はほとんど使用されていないことが一般的です。


4. アスベスト調査の手順

アスベストの調査は、以下の3つの段階に分かれます。正確な調査と分析を行うために、それぞれの段階で慎重に作業を進めます。


書面調査

まず、設計図や書面などの情報を利用してアスベストの有無を確認します。具体的には、建設時期、改修箇所、使用された建材の種類などをチェックします。施主の協力により、事前に必要な書類を用意することが重要です。


目視調査

書面調査でアスベストの有無が明確にならなかった場合や書類が不十分な場合には、目視調査が行われます。調査員が現場に出向き、アスベストの有無を直接確認します。書面調査で得られた情報を基に、目視調査で確認することが一般的です。


分析調査

目視調査だけでは見えない箇所や判断できなかった部分については、建材の一部を持ち帰って分析調査が行われます。分析調査では、「定性分析」と「定量分析」という方法を用いてアスベストの有無を判断します。


定性分析

定性分析では、建材にアスベストが0.1%以上含まれているかどうかを調べます。この分析では、顕微鏡やX線などが使用されます。顕微鏡を使用する方法とX線を使用する方法では、判定にかかる時間や費用が異なります。定性分析により、確実にアスベストの有無を判断することができます。


定量分析

定量分析では、建物に含まれるアスベストの量を調べます。通常は定性分析の後に行われ、アスベストの質量を求めるために顕微鏡が使用されます。このため、専門的な知識と技術が必要です。


報告書の作成

調査が終了したら、調査内容や結果を報告書にまとめます。報告書は解体業者や施主にとって重要な書類となります。正確かつ詳細な報告書を作成することで、工事の進行をスムーズにすることができます。


以上がアスベスト調査の一般的な流れです。アスベスト調査は専門家に依頼することをおすすめします。


5. アスベストが健康に及ぼす影響

アスベストは非常に危険な物質であり、健康に重大な影響を及ぼすことが知られています。以下に、アスベストの健康への影響について詳しく説明します。


石綿肺

アスベストを大量に吸引した場合、肺が線維化して硬くなる「石綿肺」という病気が発生することがあります。石綿肺は、アスベストの繊維が肺組織に入り込み、炎症や免疫反応を引き起こすことによって起こります。石綿肺になると、肺の機能が低下し、呼吸困難や咳、胸痛などの症状が現れます。


肺がん

アスベストは、肺がんの発症リスクを高めることが分かっています。アスベストを長期間吸引し続けることで、肺組織に繊維が蓄積し、がんの発生を引き起こす可能性があります。肺がんは、初期段階では症状がほとんど現れないことがあるため、早期発見が難しいと言われています。


悪性中皮腫

アスベストによる重大な健康被害の一つとして、悪性中皮腫があります。悪性中皮腫は、アスベストの繊維が臓器に入り込み、悪性腫瘍を形成する病気です。主に胸膜や腹膜に発生し、手術や放射線治療などが行われることもありますが、ほとんどの場合、進行が早く治療が難しいとされています。


その他の病気

アスベストは、石綿肺や肺がん、悪性中皮腫以外にもさまざまな病気の原因となります。例えば、胸を覆う膜が線維化する「びまん性胸膜肥厚」と呼ばれる病気や、消化器官など他の内臓にも悪影響を及ぼすこともあります。アスベストを吸入した後から発症までの潜伏期間が長く、病気の進行を早期に気づくことが難しいため、注意が必要です。


以上が、アスベストが健康に及ぼす影響の一部です。アスベストは吸入されると体内に蓄積され、多くの健康被害を引き起こす可能性があります。そのため、アスベストとの接触を避けるためにも、アスベスト含有物質による環境調査や適切な処理が重要です。健康を守るためにも、アスベストに関する知識を持ち、適切な対策を行うことが大切です。


まとめ

アスベストは過去に広く建築材料として使用されていましたが、その危険性が明らかになり、段階的に規制されてきました。住宅内でのアスベストの使用箇所は多岐にわたるため、専門家による調査が重要です。アスベストの吸入は石綿肺や肺がん、悪性中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、アスベストとの接触を避け、適切な対策を行うことが不可欠です。アスベストに関する正しい知識を持ち、自身や家族の健康を守るよう心がける必要があります。

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株式会社ペガサス

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