アスベストレベル3建材「みなし」でも注意が必要!

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アスベストまとめ記事
アスベストレベル3建材「みなし」でも注意が必要!

アスベストはかつて建材として広く使用されてきましたが、その有害性が明らかになり、現在では厳しい規制が設けられています。このブログでは、アスベスト建材の分類や解体工事の手順、事前調査の義務化などについて詳しく解説しています。アスベストに関する正しい知識を持つことは、作業者の健康被害を防ぐだけでなく、適切な処理を行うためにも重要です。


1.レベル3のアスベスト建材について

アスベスト(石綿)を含んだ建材の中で、95%以上がレベル3に分類されます。レベル3建材は、アスベストの発じん性が比較的低いとされています。このレベルの建材は、建築物の天井、壁、床に使用される石綿含有成形板やビニール床タイルなどが含まれます。


レベル3建材の特徴は以下の通りです。

・建材の内部にアスベストが含まれているため、飛散する可能性は比較的低いのですが 、建材が破損したり劣化したりすると、内部からアスベストが飛散する恐れがあるため、注意が必要です。


レベル3建材は以下のような場所で使用されています。

・建築物の天井、壁、床に石綿含有成形板が貼り付けられていることがあります。


レベル3建材の取り扱いには以下の点に注意が必要です。

・アスベスト含有建材は、アスベストが建材の内部に含まれているため、アスベストレベル1や2と比較して飛散する可能性は低いですが、建材が破損などにより内部からアスベストが飛散する恐れがあるため、注意が必要です。
・アスベストを含む建材を取り除く場合は、まずアスベストレベル3を含んだ建材を湿潤させることから始めます。作業員はマスク・ゴーグル・保護衣・ゴム手袋などの防護具を使用します。
・処理されたアスベストレベル3の建材は、最終処分施設で処理されます。

重要な注意事項として、アスベストの繊維は非常に細かく、見た目ではアスベストが含まれているかどうかを判断することは難しいです。そのため、書面調査と現地調査の両方を行い、建材にアスベストが含まれているかどうかを判断する必要があります。また、本記事で紹介されている内容は正確性を保証するものではありませんので、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。


2. アスベストのレベル分類と危険性

アスベストは、その危険性によって1から3までの3段階に分類されます。主な評価基準は「発じん性」です。以下にアスベストのレベル分類とそれに伴う危険性を説明します。


レベル1:非常に高い発じん性

レベル1のアスベストは非常に高い発じん性を持っています。
主に「石綿含有吹付け材」という建材が使用されており、室内の機械室やボイラー室の天井や壁に吹き付けられます。
石綿とセメントの合剤でできており、解体時にアスベストが飛散するため、非常に危険です。


レベル2:高い発じん性

レベル2のアスベストは高い発じん性を持っています。
主に石綿含有保温材や耐火被覆材などの建材が使用されており、ボイラーや空調ダクトに使用されています。
石綿保温材や石綿含有けい酸カルシウム保温材が張り付けられており、密度が低いため、崩れると一気にアスベストが飛散する可能性があるため、注意が必要です。


レベル3:比較的低い発じん性

レベル3のアスベストは比較的低い危険性を持っています。
建物の天井や壁、床には、石綿含有成形板やビニール床タイルなどが貼り付けられています。
これらの建材はアスベストが内部に含まれており、飛散する可能性は低いのですが、破損などによって内部からアスベストが飛散する恐れがあるため、注意が必要です。
適切な対応や作業を行うためには、アスベストのレベル分類を把握することが重要です。アスベストの取り扱いには、十分な知識と安全対策が必要です。


3. アスベストレベル3の解体工事の手順

アスベストレベル3の解体工事は以下の手順で行われます。


事前調査

・アスベスト含有建材の有無を調査します。書面調査では図面や書類から情報を収集し、現地調査では実際に建物を調査します。


除去作業準備

解体作業に入る前に以下の作業を行います。


作業計画書の作成

解体の方法や順序、安全管理体制などを記載した計画書を作成します。


石綿作業主任者の選任

アスベスト除去作業の責任者を選任します。


必要な機材・設備の準備

除去作業に必要な器具や保護具、休憩場所、更衣施設、洗面設備などを準備します。


解体処理工事実施の表示

解体作業を行うことを示す標識や立ち入り禁止区域を設置します。


除去作業

アスベスト除去作業では以下の手順を守ります。


アスベスト含有建材の湿潤化

アスベストを含む建材に水や湿潤剤を散布し、浸透しやすくします。浸透しにくい材料には水を散布しながら除去します。


アスベスト含有建材の除去

作業員は保護具を着用し、手や工具を使ってアスベスト含有建材を除去します。除去した建材は手渡しで運び出します。


事後作業

除去作業が完了した後に以下の作業が行われます。


施工区画の清掃

床や壁、設備機器の整理整頓や清掃を行います。清掃中は保護具を着用します。


養生や仮設工事の撤去

除去作業前に行った養生や仮設工事を撤去します。


除去した建材の搬出

解体したアスベスト含有建材は安定型最終処分場で処理されます。


後片付けと仕上清掃

解体に伴う破片やくずを取り除き、真空掃除機を使用して清掃を行います。

これらがアスベストレベル3の解体工事の手順です。これらの手順を正しく実施することで、アスベスト含有建材の安全な除去が行われます。


4. アスベスト事前調査の義務化と除外条件

アスベストの事前調査は、建築物や工事現場におけるアスベストばく露リスクを特定し、人々の健康を守るために非常に重要です。


アスベスト事前調査の義務化

2022年4月1日から、アスベストの事前調査結果を行政機関へ報告することが義務づけられました。これは解体工事だけでなく、改修工事(リフォームやリノベーションなど)にも適用されます。

具体的には、以下の工事がアスベスト事前調査の対象となります。
・床面積が80平米以上の解体工事
・請負代金が100万円以上の建築物の改修作業
・請負代金が100万円以上の工作物の解体・改修作業
・20トン以上の鋼製船舶の解体・改修工事

上記条件に該当する場合、原則として石綿事前調査結果報告システムを利用して電子申請を行う必要があります。


除外条件

ただし、アスベスト事前調査は必要ないケースも存在します。以下の場合には事前調査の義務が免除されます。

・解体工事において、対象の床面積の合計が80㎡未満の場合
・改造・補修、工作物の解体・改造・補修において、請負金額の合計が100万円未満の場合

ただし、これらの除外条件が適用されている場合でも、アスベストの安全な取り扱いや適切な処理方法に関しては、関係法令やガイドラインに従うことが求められます。

アスベスト事前調査の義務化により、アスベストを含む建材の確実な特定と適切な対策が行われ、健康被害の未然防止が期待されています。


5. みなし工事の選択ポイント

みなし工事を選ぶ際には、以下の3つのポイントに留意する必要があります。


1. 再資源化の予定がない場合

再資源化の予定がない場合は、みなし工事を選択できます。
再資源化をする場合は、アスベスト非含有の証明が必要です。


2. アスベストの含有可能性が高い場合

みなし工事を選ぶ際には、アスベストの含有状況を注意深く確認する必要があります。
建物の年代や使用されている建材の種類、設計図などの情報を参考に、アスベストの可能性を確認します。
アスベストが含まれている場合は、事前調査の分析と時間を省略することができます。


3. 試料採取が困難な場合

試料採取が安全に行えない場合は、みなし工事を選択することがあります。
試料採取時に安全を確保できない場合は、専門家と相談しながら進めましょう。
これらのポイントに留意しながら、みなし工事を選択していくことが重要です。みなし工事を行う際には、再資源化の可否、アスベストの含有可能性、試料採取の難しさを適切に判断しましょう。

これらのポイントを念頭に置きながら、みなし工事を選択すると、工事の進行が効率的に行えます。


まとめ

アスベストレベル3の建材は、内部にアスベストが含まれており、破損や劣化に注意が必要です。解体工事の際には、事前調査や湿潤化、適切な保護具の使用、建材の安全な除去と処理など、慎重な対応が求められます。一方で、みなし工事の選択にも注意が必要で、再資源化の可否、アスベストの含有可能性、試料採取の難しさなどを考慮して判断することが重要です。アスベスト建材の適切な管理と安全な取り扱いは、作業者の健康と環境保護に直結するため、十分な知識と対策を講じることが不可欠です。

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株式会社ペガサス

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