アスベストによるじん肺リスクに備える!建築資材と健康被害の予防策

近年、アスベストによる健康被害が大きな問題となっています。アスベストは建築資材や工業製品に広く使用されてきましたが、じん肺や肺がんなどの深刻な影響があることが分かっています。このブログでは、アスベストの基礎知識から、建築資材におけるアスベスト使用状況、健康被害のリスク、対策までを幅広く解説します。アスベスト問題に関する正しい理解を深め、予防対策について学びましょう。

1. アスベストとは?

アスベストは、建築物や工業製品などに使用される繊維状の鉱石です。アスベストは耐火性や耐熱性に優れており、そのため建築資材や耐火被覆として広く利用されています。

アスベストにはじん肺や肺がんなどの健康被害があることが知られています。じん肺は、アスベスト繊維が肺に入り込んだ後に発症する呼吸器疾患であり、重篤な症状を引き起こす可能性があります。

アスベストの特徴として、その繊維が空気中に浮遊すると健康被害を引き起こす可能性があることが挙げられます。アスベストが劣化したり、工事などで繊維が飛散すると、環境中にアスベスト繊維が広がる可能性があります。

アスベストは昭和63年に環境庁と厚生省から危険性が指摘されており、その後も使用規制や撤去の推進が進められています。しかし、まだまだアスベストが含まれた建築物や製品が存在しており、対策が重要とされています。

アスベストが使用される主な建築資材には、吹き付けアスベストやアスベストを含んだセメントで板状に固めたスレートボードがあります。吹き付けアスベストは主に鉄骨造の建築物の耐火被覆として使用されます。

建築物においてアスベストを含む資材が使用されている場合、その繊維が室内に飛散し健康被害を引き起こす可能性は低いとされています。ただし、劣化や工事時の注意が必要であり、定期的な点検やメンテナンスが重要です。

アスベストによる健康被害を防ぐためには、建築物の利用者や労働者に対して適切な情報提供と安全対策が重要です。建築時の工事業者や管理会社に使用の有無を確認すること、専門家の支援を受けることが有効です。

アスベストに関する情報はまだまだ不十分な状況であり、アスベスト被害者への救済方法についても情報提供や法的支援が必要です。アスベスト専門の弁護士や医師によるサポートが必要であり、被害者とその家族の健康と権利を守るために活動が行われています。

アスベストによる健康被害は潜伏期間が長いため、定期的な健康診断と症状の早期発見が重要です。健康被害が疑われる場合は、迅速に専門家の助言や法的な救済手段を検討することが必要です。

2. じん肺について

じん肺は、様々な粉じんが原因で起こる肺の病気です。粉じんは吸い込まれると肺に蓄積され、様々な病気を引き起こします。じん肺には、以下のような種類があります。

「けい肺」

主に石工などが発症するじん肺の一種です。

「石綿肺(アスベスト肺)」

石綿(アスベスト)によって引き起こされるじん肺で、肺がんや中皮腫を含む多くの病気が知られています。

「セメント肺」

セメント作業によって発生するじん肺です。
石綿による病気として知られている石綿肺は、肺がんや中皮腫などを引き起こすことがあります。アスベスト関連の病気はさまざまで、数十種類存在しています。

健康診断は、じん肺の早期発見や治療のために非常に重要です。じん肺に関する健康診断には、以下の4つの種類があります。

・就業時健康診断

新たに粉じん作業に従事する労働者に対して行われます。

・定期健康診断

粉じん作業に従事したことのある労働者に対して行われます。現在粉じん作業に従事している場合と過去に従事していた場合で頻度が異なります。

・定期外健康診断

特定の事由に該当する場合に行われます。管理区分や診断結果によって実施の必要性が判断されます。

・離職時健康診断

過去に粉じん作業に従事していた労働者が退職時に行う健康診断です。

特に退職後のじん肺健康診断は重要です。退職者は都道府県労働局長に申請することでじん肺健康管理手帳を取得し、国費による健康診断を受けることができます。この健康診断には、粉じん作業の職歴の調査やエックス線写真による胸部の検査、臨床検査、肺機能検査などが含まれます。合併症に関する検査も行われます。

早期発見や治療のためにも、じん肺の健康診断を受けることが重要です。退職後も健康管理を継続するためには、退職者自身が手帳の申請を行い、定期的な健康診断を受けることが必要です。

3. アスベストによるじん肺のリスク

アスベストは、長期間の曝露により石綿肺と呼ばれるじん肺を引き起こす主な原因物質です。

アスベストによるじん肺のリスクは、曝露量、曝露期間、アスベストの種類の3つの要因に影響を受けます。

・曝露量が多いほど、じん肺の発症リスクが高まります。
・アスベストに長期間曝露されると、じん肺の発症リスクが高まります。
・クロシドライト、アモサイト、クリソタイルの3種類のアスベストによって、じん肺のリスクが異なる可能性があります。
アスベストによるじん肺の特徴的な症状には、以下があります。

・咳や痰が増加することがあります。
・息切れや呼吸困難が生じることがあります。
・胸部に痛みを感じることがあります。

じん肺の症状はアスベストに曝露してから数十年以上経過する場合があるため、注意が必要です。

アスベストによるじん肺の予防には以下の対策が重要です。

・適切な防護具の使用(マスクや防塵服など)
・作業環境の改善(定期的な換気や清掃)
・労働者への教育とトレーニング(アスベストの危険性や適切な作業方法の啓蒙)

アスベスト曝露によるじん肺は重篤な疾患であるため、早期の予防と対策が必要です。労働者や作業現場の安全を確保するために、アスベストの曝露リスクに対する意識を高めることが重要です。

4. アスベストを含む建築資材について

アスベストは、建築物に使用される建築資材の中に含まれることがあります。アスベストは、耐火被覆材や吸音材として使用されることがあります。以下では、アスベストを含む主な建築資材について紹介します。

吹き付けアスベスト

吹き付けアスベストは、大きな鉄骨造の建築物において主に耐火被覆材として使用されます。この材料はアスベスト繊維が建物の骨組みに空気圧で吹き付けられ、耐火性を高める役割を果たします。特にマンションの駐車場などでよく使われています。

スレートボード

スレートボードは、屋根材や壁材、天井材などに使用される建築資材です。セメントにアスベスト繊維が含まれ、板状に固められています。この資材は耐候性や断熱性に優れており、主に外壁や屋根に使用されます。

吹き付けアスベストとスレートボードの使用状況

建物内で吹き付けアスベストやスレートボードが使用されている場合、劣化や破損によりアスベスト繊維が飛散する可能性があります。ただし、板状に固められたスレートボードや、天井裏や壁の内部にある吹き付けアスベストからは、通常の使用状態では室内に繊維が飛散する可能性は低いと考えられます。

対応策

アスベストを含む建築資材の使用状況については、建築時の工事業者や建築士に問い合わせるなどの対応が考えられます。特に、建物の耐火被覆材として吹き付けアスベストが使用されている可能性がある場合には、注意が必要です。建物にアスベストを含む建築資材が使用されている場合でも、通常の使用状態では室内に繊維が飛散する可能性は低いとされていますが、建物の管理や定期的な点検、検査を行うことが重要です。

5. アスベスト被害とその予防対策

アスベストによる健康被害は深刻な問題であり、今後も被害が増加していく可能性があります。ですから、アスベスト被害を防ぐためには、適切な予防対策が必要です。

アスベストの被害

アスベストに曝露されると、潜伏期間が長いため、健康被害が出るまで時間がかかる場合があります。アスベストによって引き起こされる代表的な健康被害には、肺がん、中皮腫、びまん性胸膜肥厚、良性石綿胸水、石綿肺などがあります。これらの疾患は重篤な症状を引き起こし、生命にもかかわることがあります。

アスベスト被害の予防対策

アスベスト被害を予防するためには、以下のような対策が有効です。

アスベスト含有建築資材の安全な処理

建築資材などに含まれるアスベストは、取り扱いに注意が必要です。アスベストを含む建築資材が老朽化や破損した場合、アスベストの繊維が飛散し、周囲の空気中にばらまかれる可能性があります。そのため、アスベスト含有建築資材の取り扱いや処理には、専門の業者や研修を受けた作業員を選ぶことが重要です。また、建築物の解体や改修作業においても、予防措置を講じることが大切です。

空気中のアスベスト繊維の除去

アスベストが含まれる場所や建築物では、アスベスト繊維が空気中に浮遊している可能性があります。これらの繊維を除去するためには、専門の業者による清掃や除去作業が必要です。また、空気中のアスベスト濃度を定期的に測定し、健康被害を防ぐための適切な対策を講じることも重要です。

個人保護用具の使用

アスベストに曝露する可能性のある作業現場では、個人保護用具の使用が必要です。呼吸器具や防護服などの適切な個人保護具を着用することで、アスベスト繊維の吸入や直接的な接触を防ぐことができます。作業員には、必ず個人保護用具の使用を徹底して指導し、安全な作業環境を整える必要があります。

労働環境の改善

労働者がアスベストに曝露される可能性のある職場では、労働環境の改善が求められます。適切な換気設備の整備や作業工程の見直し、アスベストを使用しない代替品の導入など、労働環境の安全性を高める取り組みが重要です。労働主は、労働環境の改善に積極的に取り組み、労働者の健康と安全を保護する責任を果たすべきです。

以上がアスベスト被害を予防するための主な対策です。アスベストの健康被害は重大な問題ですので、個人や企業、国や地方自治体など、関係者が連携して予防対策を行うことが必要です。アスベスト被害については、専門の団体や専門家に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

まとめ

アスベストは健康被害が深刻な問題であり、今後もその被害は増加していく可能性があります。したがって、アスベストによる健康被害を予防するために、建築物の管理や定期的な点検、安全な処理・除去などの対策が重要です。また、労働者の安全と健康を守るため、個人用保護具の使用や作業環境の改善などの予防策を講じることが必要不可欠です。アスベスト問題に対しては、関係者が連携して取り組むことが重要です。専門家の助言を得ながら、適切な対応を行うことが肝心です。

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